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「織田信長から禄という資本を借りてその資本で信長に儲けさせる」豊臣秀吉から学ぶビジネスマンとしての姿勢

読書

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司馬遼太郎の「太閤記」という小説が大好きです。

 

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

 
新史太閤記 (下巻) (新潮文庫)

新史太閤記 (下巻) (新潮文庫)

 

 

豊臣秀吉の幼少期から朝鮮出兵の前までを描いた小説なのですが、秀吉の人たらしっぷりや、他の武将との発想の違い、信長との主従関係が細かく描かれていて、面白いだけでなく多くを学べます。 

 

幼少期からビジネスマンとしてヤバい秀吉

例えば、幼少期に秀吉で仕えていたときの秀吉の考え方。小説から引用して紹介します。

 

我ら奉公人は、旦那に得をさせるためにある。旦那にはいちずに儲けさせよ。 奉公を商う。使われているのではなく、一個の独立した人間として自覚を持ち、奉公というのを請け負っている。されば松下屋敷の経費は出来るだけ縮め、主人に得をさせるのが自分の器量であり、誇りである

 

幼少期からコレっすよ。

そして、信長に仕えてからの秀吉の台詞がコレ。

 

ほどなく山陽山陰道を切り取ってみせます。しかしご恩賞などは要りませぬ。そのかわり九州攻めをおおせつけくださりませ。やがて九州は鎮定つかまりましょう。すべて上様の御威光でございますからご恩賞は要りませぬ。ご恩賞のかわりに九州を一年だけ支配させていただき、その米の収穫を兵糧とし、上様の公達お一人を奉じ、朝鮮大明に攻め入らせてくださりませ。大明を上様のご領地として、それがしは朝鮮を治めさせて頂きとうございます。

 

考え方がちょっと凄くないですか?

何がすごいかって、コレ、信長の懐は一切痛まないんすね。ない領地を取ってきてお金にするから。信長から禄という資本(もとで)を借りて、その資本によって信長に儲けさせてるんですね。

 

どうしてこんな考えが生まれてくるかって言ったら、秀吉は、「給料が上がって主人に損をさせたので、倍の利益を出し主人に儲けさせなければならない」と思っているから。

 

なんというデキるビジネスマンなのかと・・・。

んで、信長になにかを進言したいときのタイミングもこだわってます。

褒められた時に、普段は言えないことを失言もあえていい、こういう目があることを気付かせる

なるほど。これは、覚えておいたら役立ちそうな処世術。

 

んでんで、秀吉は部下の扱いもうまいわけです。これも、小説から引用して紹介します。

 

まずは金を報酬をみせて相手の意識を一撃しておきその後本題に入る

 

自分の配下を長屋に引き入れて雑居にし、同じ飯を食い、物をもらえば同じようにわけ、一人々々の気質を見極めてそれをたくみに御した

 

いやぁ、部下が人がついてくるわけです。これも覚えておきたいやつ。

 

戦がうますぎる秀吉

そして、戦。秀吉は戦が劇的にうまいわけですが、その考え方がビジネスマンとしてめっちゃ参考になります。

 

そもそも、秀吉にとって合戦は、

敵を見たときにはもはや合戦のほとんどがおわっていた。あとは勝つだけであった。戦とは、そうあらねばならぬ。そう思っている。戦は勝つべき態勢をつくりあげることであった。味方を殖やし、敵の加担者を減らし、戦場に集結する人数は敵の倍以上ということを目標としていた。合戦のもつ投機性を減らし、奇蹟を信じず、物理的にかならず勝つ態勢へもりあげてゆく。かならず勝つ、という態勢ができてからはじめて戦をする。戦とは、それをはじめる前にすでに勝ってなければならぬ。

↑こういうことだったみたいです。これは、現代でも応用できそうですよね。

 

んで、具体的な合戦で紹介すると、鳥取城の攻略。

 

秀吉は鳥取城を落とす時に、白兵戦ではなく、部下に商人のふりをさせ東北が飢餓なのでこの土地の二倍で米を買うと米を買い占め飢えさせた。二万人で包囲戦をする間に、商人を呼び二万人の客がいるから、芸ごとなどもやり、飽きないようにした。

 

敵城のまわりにそれよりもさらに大きな城をつくり、その中に敵城をすっぽりと入れてしまう。敵城を巨大な牢のなかに入れてしまうようなもよであった。鱶が小魚を呑むのに似ていた。小魚は鱶の胃のなかで強烈な胃液に侵され、骨まで溶かされてしまう。これは城攻めの概念ではない。平野に敵城一つ残して漫々たる湖水をつくりあげようという。地形も変え、風景も変えようという、地を変えるという発想は神のものであり、人のものではなかった。

 

秀吉は陣中に大工の集団をつれていた。湖水を作るひとでにその町の町人を使うため土が入った俵を運ぶのに金と米を与えた。元手がかからず金が入るので子供から婆まで俵を運んだ。これが土木工事の短縮となり、敵からの抵抗を防いだ。

 

理がもっともであるならばあとはそれをやりとげる方法を考えればいいだけのことだ。自分のその特技世界に、合戦そのものをひきずりこんでいる。世を動かす原理は人間の欲望である。人間の欲望を刺激した。

 

ん〜、ゲリラ的で刺激的でいて、発想が他の武将と違いすぎる。この規模でなにか仕掛けることは難しいと思うけど、考え方として参考にしたいですよね。

 

と、司馬遼太郎太閤記は、こんな感じのことがたくさん書いてあります。歴史小説って人の一生を体験することができて、面白いし学びも多いので年初になに読むか悩んでいた方はぜひ。

 

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

 
新史太閤記 (下巻) (新潮文庫)

新史太閤記 (下巻) (新潮文庫)

 

 

最後に、人たらしの天才 秀吉が人との付き合いで大切にしていたことを紹介します。

 

感謝は過剰すぎるほうがよい

 

人の好意によろこばぬと人はかえって裏切る

 

ほんと、司馬遼太郎の「太閤記」大好きだわ。

ほいじゃったら。